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更新日:2015年8月1日
私たちの瀬戸内町は奄美大島の南西部に位置し、加計呂麻島、請島、与路島と三つの有人属島を持つ広大な町だ。北部大島と違い複雑なリアス式海岸で縁取られる。地質的には湯湾岳と同じ古い地層(湯湾層。中生代上部ジュラ紀約一億五千万年前-下部白亜紀一億二千万年前)から新しい和野層(新生代約五千万年前)まで奄美大島を形成している殆どすべての地層が入り組んで基盤を造っている。平野部が少ない代わりに山が多く古来より緑豊かで水に恵まれた地域である。東は金川岳、鳥が峯の山塊から油井岳を中心として南北に連なり、カンツメの碑のある長柄の峠で西に向きを変え戸倉山へと続き曽津高崎で東シナ海へ落ち込んでいる。近年の伐採により太古よりの林は殆ど消えてしまったが、今尚豊かな自然をその内懐に抱えて私たち町民を見守ってくれている。
瀬戸内町内だけの分布調査の記録は纒められていないが奄美大島に分布する植物で湯湾岳上部にのみ生育するアマミヒイラギモチ、リュウキュウアセビ、ユワンツチトリモチ、ミヤビカンアオイ、ヒメカカラ、ヤクシマスミレ、サツマオモト等と住用川上部流域のアマミスミレ、コケタンポポ等特殊分布する数十種を除けば殆どの植物が見られるといっても過言ではないだろう。
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